内藤啓子著 愛馬物語
「太郎公と私のラブストーリー」
お披露目の集い




2016年2月28日(日)場所、大割烹だるま
お披露目の集いが開催されました
会の様子などを報告させていただきます


 2015年春
農村舞台アートプロジェクトの総合ディレクターであるかとうさとるさんが、私の愛馬であった”太郎公”との思い出を綴った「太郎公物語」を読み、ぜひ本にしたほうがよいと薦められたことが事の発端でした。
しかし私には作文の経験しかなく、時には口実筆記になるなど… 編集をお願いしたかとうさとるさんのご指導を受け、無事に出版することができました。


 2000年秋
私は通い始めた乗馬クラブで一頭の白馬に恋をした。名を太郎公といい、このとき太郎公は蹄葉炎(ていようえん)という不治の病を内包していた。蹄(ひづめ)が蟻の巣のようにスカスカになって、やがては蹄骨(ていこつ)が下りて、歩けなくなる蟻洞(ぎどう)の一種で、蹄葉炎にかかった競走馬の多くが安楽死を意味する。予後不良とされるのはこのためである。 蹄葉炎は本当に不治の病なのか。恋する女は一途である。支えることによって支えられる。支えられたのは太郎公か私か。この日を境に、私と太郎公の挑戦がはじまった。

(本書「序」より)

太郎公の父は名種牡馬”シーホーク”、母はサンドトラック産駒”トキノトラック”。南関東競馬を経て馬術競技の名門クラブ「北総ファーム」で馬術馬として素質を開花しました。


出版するにあたり取材も兼ねて、太郎公の生まれた北海道三石郡三石町(現新ひだか町)の上村清志牧場や、乗馬馬へと調教してくれたオリンピックにも日本代表として活躍していたトップライダーの上野忠義さんのもとにも足を運びました。

北海道や千葉県に観光ではなく取材のために行くなんて… もちろんこんな旅も初めてだけど、なんだか不思議な気分に。若干ハマりそうな楽しい旅でした。
当時はまさか太郎公の生まれた町へ行くなんて想像もしていませんでした。それだけではなく、太郎公の生まれた生産馬牧場へ行き、そのご家族とお話することができました。また日本のドップライダーに会い、わたしと出会う前の太郎公についてたくさんのお話を聞かせていただくことができました。

普通ではありえない経験をまさかわたしが…!??
これは太郎公からのサプライズなのか…!?笑

今回、会の形式は「立食パーティー」!!

多少着席スペースもありますがメインテーブルとサブテーブルにお料理が、ドリンクコーナーには感謝御礼ということで飲み放題にも関わらず、日本酒やワインなど様々な種類の飲み物を特別にご用意させていただきました。

料理内容は、刺身、珍味などの小鉢類、焼き物、揚げ物、寿し、汁もの、デザートなど県外からのお客様もみえたのでご当地料理もありつつでした。
ご迷惑おかけした点も多々あったかとは思いますが、皆様が帰り際に「よかったよ!」と声をかけていただきホッとしました。ありがとうございました。

そしてお忙しい中、総勢85名様という大勢の方にお集まりいただき感謝の言葉につきます。
懐かしい乗馬仲間、現在の趣味仲間、幼馴染、親しくしていただいているお客様など。各々で積もる話もしたかったけど、なかなかお話しできなかった方もいたのがとても残念に思います。

挿絵は、(白士会会員)伊丹靖夫さんにお願いしました。表紙をはじめ、太郎公とわたしの描写や太郎公とルピアに捧げたササユリなどその頃のことを思い出させてくれるような素晴らしい挿絵です。改めて、感謝申し上げます。
そしてなんと、その原画がお店のホールやお座敷への廊下に展示してあります。ぜひご覧になってください。

さて、本についてですが…

「太郎公と私のラブストーリー」の奥にあるもの。
いつでも、だれでも、気軽に好きな馬に会いに行くことができる「馬と共生する文化」の大切さを、一人でも多くの人に伝えてほしいという太郎公の声を聞いたからです。
既に馬の養老牧場や引退場の支援プロジェクトなど、「馬と共生する文化」に向けた取り組みが全国各地で始まっています。
私も賛同して、毎月、少額ですが協賛金を振り込ませていただいていますが、アニマルセラピー(動物介在療法)など、馬と触れ合うことの医療効果は医学的にも証明されています。
私が太郎公に生命の大切さを学んだように、一人でも多くの人が気軽に馬と触れ合えるように、本書に売上金は全額こうした取り組みに寄付をさせていただきます。

(本書「あとがきに代えて」より)

わたしは太郎公とルピアという愛馬にめぐり会い、共に様々な経験をしました。今回の出版も二頭が「忘れないで!」といわんばかりのサプライズのような出来事です。
「馬に乗れば唄心」ということわざがあるように、まさにわたしのこと(笑)馬にはパワーがあります!競馬ファンや乗馬ファン、馬に興味のある方もない方にも読んでいただきたいと思う一冊で、共感いただければ幸いです。
あとがきにもありますが、売上金は全額「馬と共生する文化」に向けた取り組みへ寄付させていただきます。皆様の応援お待ちしております。




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<定価> 900円+税
<著者> 内藤啓子
<発行> 大割烹だるま
〒471-0025 愛知県豊田市西町5-1
TEL(0565)31-0907
http://www.daikappodaruma.co.jp